グループホームで介護士の仕事をする場合、いろいろなやりがいを感じることができます。まず、グループホームは小規模の施設であるため、介護士は細やかで丁寧な介護を実践できることがメリットです。

また、グループホームは小規模であるため日々の業務上のスケジュールにもゆとりが生まれやすく、マニュアルやスケジュールに沿ってのみ介護士が動くのではなく、入居者の意向や意思をより尊重しやすくなります。家庭的な環境のなかで思いやりを持ちながら、入居者が楽しく暮らせるようにサポートができます。

以上のグループホームの特性を踏まえて、グループホームで働く介護士に常に求められていることは、まず認知症をよく知り、知識を深めることになります。その上で、あくまでも認知症の方の残存している生活していく上での能力や人間性を見極め、尊重することが大切です。

これらを実践しながら、必要以上の手助けをせずに見守り、必要最低限の手助けに留めることが大切です。この点が、通常の介護施設とは大きく異なる点です。グループホームの介護士は、画一的なケアや介護をするのではなく、入居者の認知症の度合いに合わせてその方の生活能力を活性化させる必要があります。

介護士は入居者一人ひとりを注意深く観察し、必要な手助けを見極めていくという高度な介護の対応も必要です。大変ではありますが、認知症の方の病気の進行を遅らせられる場合もあります。こうしたことはグループホームで働く介護士のやりがいであり、メリットとしても挙げられます。